今日のワークは「ダメ出し」と「良い出し」です。
自分の悪いところを書く
まず、1枚の紙を用意します。
その片面に、
「わたしは○○○だ」 と、自分の悪いところを書きます。
悪いところというのは、自分の中にある嫌いな部分、あるいは欠点などを指します。
自分の良いところを書く
そして、もう反対の面に、
「わたしは○○○だ」と、自分の良いところを書きます。
例えば、自分の長所、あるいは「自分はこうなりたい」という理想でも構いません。
こうして、1枚の紙の表裏に、自分への「ダメ出し」と「良い出し」が書かれた状態にします。
紙を顔に近づける
次に、その紙を両手で持ち、自分の悪いところを書いた方を自分に向けて、顔に近づけていきます。
紙に書かれた言葉以外のものが、視界に入らないくらいに近づけると、自分の心や身体はどんな反応をするでしょうか?
例えば、自分の悪いところとして、「私は、しっかりしていない母親だ」と書いたとします。
その言葉が、視界がふさがるくらいに迫ってくると、嫌な気持ちになったり、過去の苦い記憶が次々と思い出されて、頭がいっぱいになることでしょう。
ここで一度、一緒に参加された方と感想を出しあい、共有します。
次に、自分の良いところを書いた面を自分の顔に近づけて、同じように、その言葉が自分の視界いっぱいになるようにします。
その時、心や身体は何を感じるでしょうか?
例えば、「自分は完璧な母親だ」と書いたとします。
その言葉に、自信を取り戻したり、前向きな気持ちになるかも知れません。ですが、その言葉が目の前に迫ってくると、「こうでなければならない」という完全な理想と、決してそうではない現実との間で、息苦しい思いをすることもあるでしょう。
つまり、良いところでも悪いところでも、その言葉で頭がいっぱいになると、自分の心までとらわれてしまうのです。
その時、紙を膝の上に置き、広くなった視界に目を向けてみましょう。
目の前にやるべきことや、自分にできることがあれば、空いた両手でそれに手をつける。
目の前に誰かがいれば、相手とコミュニケーションを取ってみる…。
自分の心をとらえているものから距離を置くと、目の前から可能性が広がることが体験できるはずです。
まとめ
このシンプルな手順のワークからは、
「人の心は、プラスにもマイナスにもとらわれやすいもの」
「この世に完璧な人間はいない。だからこそ、他人や周りの人の過ちも受け入れられる」
など、さまざまな教訓を見つけ出すことができます。
※このワークで書いた「良いところ」「悪いところ」を小さな紙に書いて財布に入れておく方法もおすすめです。自分の心が一つの考えにとらわれてしまいそうな時、自分自身に注意を促す効果があります。
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取材編集:佐藤勝
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