当事者向けプログラム

セルフ・サポート研究所では依存症者が新しい生き方を獲得できるように、デイケアプログラムを実施しています。

当事者が取り組むプログラム


再発防止プログラム

動機付け面接

個別カウンセリング

12ステッププログラム

家族との合同プログラム

これまでの薬物依存症の治療は、当時者のいわゆる「底つき体験(※)」が重要視され、底をつかないと治療の枠組みに導入するのは難しいとされてきました。我が国の依存症治療施設は長期入寮型(6〜24ヶ月)のものがほとんどで、用いられてきたプログラムは自らの体験を分かち合うミーティングが中心になっています。

※底付き体験とは、失業、離婚、借金、逮捕など人によって様々。

セルフサポート研究所では長期入寮型とは異なり、通所型のプログラムになっています。

他との大きな違いの一つは、従来の入寮型が自助グループスタイルのいわゆる言いっぱなし聞きっぱなしのミーティングが中心だったのに対して、セルフサポート研究所では、依存症からの回復を継続するために必要な情報や再使用(スリップ)に至らないための具体的なスキルを学習形式で習得してゆくという点です。

認知行動療法や12STEPプログラムを用いて行動の変容を促すため、比較的短期の治療期間(3〜6ヶ月)での回復が望めます。

12STEPプログラムとは

アメリカの自助グループの創設者達が、自分たちの回復過程で得られた知恵を元に作った依存症から回復するための12段階のプログラムです。セルフサポート研究所では「リカバリーダイナミクス(RD)」と呼ばれる、より実践的な方法を取り入れており、行動変容に反映しやすいプログラムとして提供しています。

マトリックス・モデルとは?

1980年代の中期に米国でコカイン乱用の広がりが大きな社会問題になった際にその対策として開発された新たな依存症の回復モデルのことです(統合的外来薬物依存治療プログラム)。その内容は、依存症の治療において効果が確認されている治療方法のエッセンスをとり入れた、一連のパッケージプログラムとなってり、依存症からの回復を目標に、それをいかに継続することができるかという行動に焦点を当てています。

セルフサポート研究所では、マトリックス・モデルを日本の現状に沿った形に改変し、独自のテキストを使用して、依存症の理解とその再発防止を目指します。

複合的なアプローチで本人の回復をうながします

  • 再発防止プログラム(認知行動療法)
  • 動機付け面接
  • 個別カウンセリング
  • 12ステッププログラム
  • 家族との合同教育プログラム

デイケアで使用しているテキスト類

心理学でいう認知行動療法をベースにした、わかりやすい テキストを使用して、自分と依存対象(薬物やアルコール、ギャンブルなど)との関係性を振り返り、 クリーン(依存症から回復した状態)を続けるための具体的で現実的な方法を 仲間と共にグループで意見交換をしながら学びます。

左から

「再発防止プログラム(脳の仕組みから依存症を理解する)」セルフサポート研究所発行
「NEXT STEP依存症再発防止プログラム」セルフサポート研究所発行
「リカバリー・ダイナミクス 12ステップ・ガイドブック」一般社団法人セレニティ・プログラム発行
「回復のステップ 依存症から回復する12ステップ・ガイド」依存症からの回復研究会発酵
「アルコホーリク・アノニマス ー無名のアルコホーリクたちー」 AA日本出版局発行

例えばテキスト「NEXT STEP依存症再発防止プログラム」はこのような内容になっています。

【目次】

はじめに
参加ルール
メリットとデメリット
スケジュールとカレンダー
引き金と欲求について
外的引き金と内的引き金
引き金を避けるためには
引き金への対処法
思考ストップ
思考・感情・行動
回復の地図
回復初期によく起きる問題とその解決方法
否認について
自助グループと12ステップ
回復を守るために
再発とは
アルコールについて
セックスと回復
薬物・アルコールの問題と食行動
危険な状況(H.A.L.T)
怒りのコントロール
再発の正当化
リラプスの薬物別傾向
再発への漂流を避ける
ストレスに気付く
退屈
楽しみを持つこと
生活・金銭・健康の管理
ストレスを減らす
断酒・断薬を継続するためのスローガン
強くなるより賢くなろう
これからのために
回復とリラプス

 

お問い合わせ先

ひとりで悩まずにまずは私たちにご相談下さい。
家族は被害者でも加害者でもありません。支援者です。
私たちは依存症の当事者とその家族の方を応援しています。
経験豊富なスタッフが丁寧にお話を聞かせていただきます。

 icon-phone-square 依存症相談 03-3683-3231

 icon-clock-o 時間:火曜〜土曜 9:30〜18:30
※定休日(日・月)のカウンセリング応相談

家族の働きかけで当事者を治療につなげていきましょう

当事者の回復には次のことが欠かせません。

家族が依存症の正しい知識を学ぶこと
家族が当事者に対する適切な対応を学ぶこと

家族の薬物・アルコール・ギャンブルなどの依存症に対し、どのような対応ができるかを学ぶためのハンドブックを無料でダウンロードできます。