~依存症者と家族を勇気づける言葉~
『地球/母なる星』
地球/母なる星
宇宙に行った人は誰でも知っている。行く前は地球を離れた世界はどんなだろうと憧れる。
しかし、行ってみると、その魅力はすぐに消え失せる。
宇宙の深渕は、退屈になるほど一様な暗黒だ。私たちの注意を引き付けるのは、その暗黒ではない。
暗黒の中で青い光輝に包まれて浮かぶ地球なのだ。不意に私たちは、今まで経験したことのない気持ちで胸がいっぱいになる。「私は地球の住人なのだ」としみじみ感じる。(アリョーグ・マカロフ/旧ソビエト軍)
最初の1日か2日は、みんなが自分の国を指していた。3日目、4日目は、それぞれ自分の大陸を指さした。5日目には、私たちの念頭にはたった1つの地球しかなかった。
(スルタン・ビン・サルマン・ビン・アブドゥルアズィーズ・アル・サウード/サウジアラビア)
宇宙から地球を見ていると、この地球に生まれて死んでいった人々、これから生まれる人々を想う。そして自分はその無数の人間の1人であると改めて思う。次に考えるのは私たちの存在は何か?ということであり、短い生を精一杯楽しみ、かつ十分に他と分かち合って生きるにはどうしたらよいか?ということである。
(ロドルフォ・ネリ=ヴェラ/メキシコ)
飛び立つ前から、地球がどんなに小さくて壊れ易いものであるか、私には判っていた。しかし、宇宙から地球を見て、その例えようもない美しさと、脆さをこの目で見たとき、地球を未来の世代のために、慈しみ守ることこそ、人類の最も緊急な課題であると私は初めて痛感した。
(ジークムント・ヴァルナ―・パウル・イェーン/旧東ドイツ)
~宇宙飛行士が見た地球の荘厳と宇宙の神秘~より抜粋