依存症とは

依存症は病気です

最初に理解していただきたいのは、依存症は「病気である」ということです。

何かの物質に依存するということは、以前は、その人の性格や素行の問題であるかのように考えられていました。しかし、近年になって依存症は病気であることが少しずつ認知されてきています。放っておくと心身へ深刻な悪影響が及び、死に至る可能性もとても高いおそろしい病気です。

しかも、病院である種の薬を処方してもらっても、それで簡単に治るという単純な疾患ではありません。依存症は身体だけでなく、精神的にも社会的にも深刻な悪影響をもたらすため、回復には通常、長い時間が必要とされます。

依存症は回復できます

しかし、だからといって依存症にかかってしまうと一生治らない、幸せな人生を送ることは決して望めないという絶望的な病気でもありません。どんな病気についてもいえることですが、回復のためには、まず病気に関する正しい知識を身につけることが大切です。

正しく理解することで正体がみえてきたら、依存症が決してむやみに恐れる必要のない病気であること回復は十分に可能であるということ、また、本人の回復を願う家族の方々にもできることがたくさんあるということなどがおわかりいただけると思います。

依存症者本人にとっても周囲の人々にとっても、正しい知識を身につけることは回復への大切な第一歩なのです。

依存症の見極めポイント

 依存症かどうかのおおよその目安として、周囲からみて比較的わかりやすい次の4つの要素があります。このなかに思い当たることがいくつかある場合は、依存症の可能性を念頭に置いた対応が必要になるでしよう。

①物質に対するコントロールの喪失

 ある物質を使う場所・時間・頻度・量を自分でコントロールできなくなっていることです。たとえば、お酒を夜だけ飲もうと決めているのに、実際には1日中飲んでいたり、薬物を使う量を決めていたのに、気がついたら大量に使いすぎていたりすることです。

②物質探索行動の強化

 ある物質を手に入れ、使い続けるために、非常に多くの時間とエネルギーを費やしていることです。たとえば、嵐の日でも遠いところまでお酒を買いに行ったり、覚せい剤を買うために他人にうそをついたり、金銭を盗んだりすることも含まれます。

③離脱症状の出現

 ある物質を長期間大量に使い続けたあと、突然、使用を中断したときに様々な精神的・身体的症状が生じることで、その症状や重症度は使用していた物質によって異なります。なかには離脱症状がなく、あってもほとんど目立たない物質もあります。

④社会的な障害の出現

 ある物質を使用し続けたことが原因で、物質の使用とは直接関係のない大小様々な社会的問題がその人のまわりに生じることです。
 弊害の大きい例としては、薬物を手に入れようとして恐喝や窃盗の事件を起こしたり、薬物やアルコールによる酪酎状態のなかで交通事故を引き起こしたりすることなどです。

 家族を含む対人関係の問題も起こります。別居や離婚、友人や近所の人とのトラブルやケンカなどがあげられます。
 仕事や経済的な問題も起こります。その物質を使い続けた結果、通常の勤務が困難になり、遅刻や欠勤が増えて失職する例は依存症の人によくあることです。また、収入がなくなってもその物質をなにがなんでも手に入れようとしますから、借金を繰り返し、多額の負債を抱えている人も少なくありません。そして、その物質を使い続けるうちに孤独感や絶望感が強くなり、自傷行為を繰り返す人もいます。

 これら4つの要素のほかにも、友人同士で楽しく盛り上がるために使っているうちは「乱用」の段階で、ひとりでいるときにも始終使うようになったら「依存」の状態にあるという考え方もあります。

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当事者の回復には次のことが欠かせません。

家族が依存症の正しい知識を学ぶこと
家族が当事者に対する適切な対応を学ぶこと

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